
栄養教諭の免許はいらないの?
取ったほうが就職が有利になる?
管理栄養士養成校に入学すると、栄養教諭の免許が取れることを説明されることがあると思います。
そのとき、上記のような疑問が浮かんでくると思います。
また、栄養教諭取ろうと思っていたけど、途中で辞めたくなってしまったという人もいます。
わたしは2015年に管理栄養士養成校に入学し、栄養教諭免許を取得しています。
現在は栄養教諭として働いてはいませんが、大学時代の経験を交えながら、栄養教諭の免許は取ったほうがいいのか、教職課程を途中で辞めたくなったらどうすればいいのか悩んでいる人向けに、記事を書いていきたいと思います。
栄養教諭の免許はいらない?取ったほうがいい?
栄養教諭とは
まず栄養教諭とはどんな職業なのでしょうか。
栄養教諭とは、小中学校などにおいて、給食の管理、食や栄養の指導を行う教職員です。
指導の対象は、子どもたちだけではなく、保護者や教職員も含まれます。
学校で働く栄養士は栄養教諭のほかに、学校栄養職員という職業もありますが、学校栄養職員は授業をすることができません。
栄養教諭について詳しくは、こちらのリンクに書いていますので興味のある方はご覧ください。
栄養教諭の免許を取るのは大変なのか
- 子どもが好きだから
- 教育に興味があるから
- 取れる資格は取っておきたいから
- 食育で社会を変えたいから
など、栄養教諭の免許を取りたいと思う理由は人それぞれだと思います。
これらの理由の中で一番危険なのが「取れる資格は取っておきたいから」のようになんとなく取っておこうかなという場合です。
栄養教諭の免許を取るためには、普通の栄養学生より履修しなければならない授業が増えますし、教育実習にも行かなければなりません。
わたしの大学の場合、1年生の教職基礎論にはじまり、2・3年生は週に2~3コマほど教職関連の授業があり、4年生で教育実習に行くという流れでした。
4年間、普通の栄養学生より大変でしたが、得るものは大きかったと思います。
なぜなら、教育に関することは、後輩の教育や子育てに通じるところが多いからです。
- 教育とはどういうことか
- どうしたら相手に響く言い方ができるのか
- どうしたら相手の能力をのばすことができるのか
- 子どもはどのように扱ったらいいのか
など、普通に栄養学を学んでいるだけでは知ることができないことを学ぶことができました。
大学という時間があるときに教育について学びながら、免許も取得でき、一石二鳥だと思うので、わたしは教職課程を受講することをおすすめします。
たとえ、栄養教諭にならなくても、学んだことはあなたの中に残りますし、今後の人生を良くしていく種にもなると思います。
また、卒業後や働き始めて何年後かに栄養教諭になりたいと思ったら、大学に入りなおして、授業を履修し、実習に行かなければならなくなります。
働きはじめると大学に入りなおすということはなかなか難しいので、将来自分が栄養教諭になりたいと思うかもしれないならば、教職課程を取るべきです。
ただし、栄養教諭の免許を取るならば、ある程度自由な時間は減るので、そこに耐えられるかは自分と相談したほうが良いです。
もし、あなたが1年生もしくは大学入学前であるならば、栄養教諭がどんなものか、教育に関わるということがどういうことか、などがまだ分からない場合が多いと思うので、1年目はとりあえず教職課程を受講して、自分には向いてなさそうだと思ったら2年目から受講を辞めればいいと思います。
教職課程を途中で辞めたいと思ったら?

栄養教諭に興味があって教職課程を履修し始めたけど、思ったより大変できつい、辞めたいと思うときがくるかもしれません。
あるいは、今そう思ってこのページを見ているかもしれません。
そんなあなたは、この下の質問に対する答えを考えてみてください。
紙に書き出したほうが整理しやすいのでオススメです。
- あなたが栄養教諭の免許を取ろうと思った理由は何ですか
- 教育への興味は続きそうですか
- 子どもや教育に関わる仕事がしたいと考えていますか
- 子どもと関わると、どんな気持ちになりますか
- 栄養教諭にならないとしても、教育に関する知識はこれからの自分に有益だと思いますか
質問に答えてみて、自分が本当に栄養教諭の免許を取ることを辞めてもいいのかよく考えてみてください。
一人では考えるのが難しい場合は、問い合わせから連絡をもらえればと思います。
そして、個別でやり取りさせてください。
わたしの意見としては、教職課程を途中で辞めても良いと思っています。
上記のことを考えてみても、やはり辞めたいと思ったのに無理に続けることはストレスにもなりますし、時間の無駄です。
実際、わたしの友人も4年生になると実習が始まってしまうからといって、3年生で教職課程を辞めた人もいます。
今の時代、栄養教諭でなくても食育をやろうと思えば、どこかですることはできるので、学校で働くことにこだわりがないのであれば、スパッと辞めてしまって、教育にかかわりたくなったら、また勉強するのもアリかなと思います(笑)
まとめ
今回の記事では、栄養教諭の免許はいらないのか、教職課程を途中で辞めたくなったらどうすればいいのかなどについてお話しました。
正直言うと、わたしは「絶対に栄養教諭になりたい!」と思って教職課程を履修し始めたわけではありません。
「教育は興味があるし、取れる資格は取っておこうかな」くらいのレベルでした。
もちろん、途中で辞めたくなったときもあります。
しかし、教職課程で学ぶことは教師にならなくても人生に活かしていくことのできる知識やスキルだと感じていたので、最後まで履修を続けて免許を取得しました。
今はまったく違う仕事をしていますが、いつか栄養教諭をしたいなとは思っていますし、後輩や子どもへの教育でも活かしていきたいと思っています。
なので、少しでも教育に興味があったり、自分の人生に深みを持たせたかったりするのであれば、栄養教諭の免許を取ってほしいとわたしは思います。
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