
鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど、花粉症の方にはつらい時期ですね。
花粉症対策としてはマスクや花粉症用の眼鏡、薬などが挙げられますが、それ以外にも食事で花粉症の症状を和らげることができます。
ダイエットとは離れた話題になってしまいますが、今回は花粉症を和らげる食事について解説していきます。
花粉症の原因とは
花粉症は、体内に入った花粉を体が異物と認識し、この異物を排除しようとする免疫反応が過剰になったことで引き起こされます。
通常、免疫反応は細菌やウイルスから体を守る働きをしているのですが、時に免疫反応が過剰になり生活に支障が出てしまいます。
アレルギーの素因を持っている人の体内に花粉が入ると、その花粉に対して抗体がつくられます。
抗体とは、体内に入ってきた抗原(花粉症の場合、花粉)を特定し、追い出す役割をもつタンパク質です。
通常、花粉が体内に入ってもすぐに花粉症になるというわけではなく、数年から数十年花粉を浴び続けることにより、抗体の量が十分になります。
その状態で、再び花粉が体内に入ってくると、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、花粉症を発症するのです。
近年は花粉の飛散量の増加、欧米型食生活への変化、ストレス社会などにより、子どもでも花粉症を発症してしまったり、花粉症の患者数が増加していたりしています。
花粉症の症状を和らげる食べ物
発酵食品
花粉症と腸内環境は密接な関係があると言われています。
なぜなら、体の免疫機能の60%以上が腸に集中しているからです。
免疫機能のほとんどが集まっている腸内環境を整えることで、免疫力がアップし、花粉症の症状を緩和することができるのです。
腸内環境を整える食事といえば発酵食品です。
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、こうじなどを毎日の食事に取り入れると、花粉症の症状が和らぎます。
腸内環境を整えると、ダイエット効果や健康効果もあるのでぜひやってみてください!
塩麹もパウダーだと、保存しやすく、日常にも取り入れやすいと思います。
きのこ、魚
きのこと魚には、ビタミンDが豊富に含まれています。
ビタミンDは腸の粘膜を丈夫にしたり、抗体の働きを正常にしてくれたりする作用があるので、意識して取り入れると良いです。
きのこと魚の中では特に、干しシイタケ、きくらげ、鮭、いわしに多くビタミンDが含まれています。
ビタミンDは日光を浴びることによっても、体内で生成されるので、10~15分ほど日光浴をするのも効果的です。
顔に日光を当てるのが嫌な場合は、てのひらでも大丈夫です。
青魚
鼻水、くしゃみなどの花粉症の症状が引き起こされるのは、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出されるためです。
このアレルギー誘発物質の放出を抑制する働きをもつのが、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコさペンタエン酸)、α‐リノレン酸ということが研究で明らかになっています。
DHAとEPAが多く含まれる食べ物は、いわしやさばなどの青魚です。
亜麻仁油、えごま油(しそ油)
アレルギー誘発物質の放出を抑制する働きを持つα‐リノレン酸は、亜麻仁油とえごま油(しそ油)に多く含まれています。
亜麻仁油とえごま油(しそ油)は加熱すると、生臭くなってしまうので、ドレッシングの代わりにサラダにかけたり、ヨーグルトに入れたり、卵かけごはんに加えたり生食するのがオススメです。
ただし、油なので摂りすぎには注意して、1日小さじ1杯までにしましょう。
花粉症の人が控えたい食べ物

ここまで花粉症の症状を和らげる食べ物を紹介しましたが、ここからは逆に花粉症の人が控えたい食べ物を紹介します。
バラ肉、揚げ物などの脂質が多い食べ物
脂質が多い食べ物を食べると、花粉症の症状が悪化すると言われています。
消化しきれなかった脂肪分が悪玉菌を増やし、腸内環境が乱れてしまうからです。
できるだけ、バラ肉や霜降り肉など脂質が多い食べ物、揚げ物を食べるのは控えたほうが良いです。
タンパク質源としては、豆腐などの植物性タンパク質、魚、赤身やささみなどの低脂質な肉を選びましょう。
アルコール
アルコールは肝臓で分解されるときに、アセトアルデヒドが生成されます。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因と考えられていますが、花粉症の症状を悪化させるとも言われています。
花粉症でお酒を飲むことが習慣になっている人は、お酒を控えたり、お酒を飲まない休肝日を作ったりすると良いでしょう。
まとめ
「食べたらすぐ治る」という食べ物があるわけではありませんが、上で紹介した花粉症の症状を和らげる食べ物を積極的に食べて、控えるべきものを控えれば、少しずつ体質が変わり、症状が軽くなってくるのではないかと思います。
わたしも最近ついに、花粉症を発症してしまい、鼻水やくしゃみと闘っています(^^;
症状がひどくならないように、上で紹介した食生活を実践したいと思いますので、あなたもぜひやってみてください!
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