
痩せたいと思って食事制限しても、もの足りず結局食べすぎてしまう
食欲が抑えられない
甘い物が止められない
揚げ物が大好きで、食べてしまう
これらは、ダイエッターが抱える悩みだと思います。
このような現象が起きてしまう原因は、何だと思いますか?
それは
『味覚』と『腸内環境』
です。
味覚がおかしくなっていたり、腸内環境が崩れていたりすると、人間は濃い味、甘い物、脂っこいものを好むようになり、その結果太ってしまうのです。
今回は『味覚』を整えて、無理なく痩せていく飲み物についてお伝えしていきます。
『腸内環境』については、また別の記事で紹介したいと思います。
味覚を整える飲み物とは
味覚をリセットして、痩せやすい体に変えていくと話題なのが ”やせる出汁” です。
工藤孝文先生が考案したもので、テレビでも話題になりました。
モニター30人が2週間実践して、平均で-5.3㎏痩せたという結果が出ています。
気になるその作り方を紹介します!
【材料(10杯分)】
- かつお節 30g
- 煮干し 10g(頭と内臓は取り除かずそのまま使用する)
- 刻み昆布 10g(塩昆布ではなく、塩分を使用していない昆布)
- 緑茶の茶葉 10g(抹茶やほうじ茶でも良い)
【作り方】
1.煮干しをちぎりながらフライパンに入れ、かつお節を加えて炒める。
2.かつお節をつかんで、パリパリ崩れる状態になったら火を止める。
3.ミキサーの中に刻み昆布、緑茶、煮干しとかつお節を炒めたものを入れてスイッチを入れ、パウダー状になったら、やせる出汁の素の完成。
※やせる出汁の素は冷暗所で保管した場合2週間、冷蔵庫で保管した場合6か月もちます。
材料をそろえてミキサーでパウダー状にするのが面倒な場合は、無添加のだしパックでも大丈夫です。
【飲み方】
1.やせる出汁の素を大さじ1杯カップに入れる。
2.150~200 mlのお湯を加えて、混ぜ、出汁の素を溶かして飲む。(1分ほど待つと、刻み昆布が柔らかくなり、さらにおいしくなる)
底にたまった出汁の粉も食べることにより、効果がより発揮されやすくなります。
やせる出汁は毎日大さじ1杯飲むだけで、味覚をリセットし痩せやすい体に変えていきます!
オススメの飲むタイミングは朝食前ですが、小腹が空いたとき、夜食を食べたくなった時などに飲むことで食欲を落ち着かせることもできます。
やせる出汁でやせる理由

やせる出汁を飲むだけで痩せるのは、5つの効果があるからです。
今回は、論文も調べていますので、根拠に興味がある方は調べてみてください。
文章の中で1)2)のように小さな数字がついているところが、論文を根拠に述べている部分です。
味覚がリセットされる
出汁に含まれるうまみ成分によって味覚が整うと、濃い味、甘い物、ジャンクフードを食べたいと思わなくなります。
そして、素材そのものの味、健康的な食事を好むようになります。
食欲が抑制される
かつお節にはヒスチジンというアミノ酸が多く含まれています。
ヒスチジンは、体内にヒスタミンに変換され、このヒスタミンに食欲を抑制する効果があることが研究で明らかになっています1)2)。
また、昆布に含まれるグルタミン酸も食欲を抑制する効果があると言われています3)。
新陳代謝が亢進する
かつお節と煮干しには、イノシン酸が多く含まれています。
イノシン酸は3大うまみ成分の一つであり、体内に存在しているリポ核酸の一つでもあります。
体内でイノシン酸は、人間のエネルギー代謝に関わっているため、イノシン酸を摂取することにより、新陳代謝が上がる可能性が示唆されています4)。
脂質代謝が活性化される
緑茶には、カテキンが多く含まれていて、お茶の渋味成分として知られています。
カテキンの摂取で体脂肪が落ちる研究が報告されている5)ため、やせる出汁で脂質代謝を活性化することが期待できます。
腸内環境が整う
昆布には、水溶性食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は腸内環境を整えてくれるため、やせる出汁で便秘が改善する可能性もあります。
まとめ
やせる出汁1杯に、こんなにも効果があるなんてすごいですよね!
これらの効果は絶大で、わたしのクライアントさんにも試してもらいましたが、1日で効果を感じる方もいらっしゃいました!
最初は味覚が崩れている状態なので、出汁が美味しくないかもしれませんが、慣れてくると美味しく感じられるようになります。
1日1杯飲むだけで、無理なく痩せていく出汁
あなたもぜひ試してみてください!
参考文献
1)大久保久美, 佐々木敏. ヒスチジン摂取量とエネルギー摂取量の関係. 2005.
2)許斐裕美子, 伊藤和枝, 古賀里利子, 今井克己, 増田隆, 阿部志麿子, 田中美鈴, 坂田利家.ヒスチジン摂取が中高年肥満女性の減量に及ぼす影響 .2004.
3)畝山寿之. うまみ物質の健康価値. 2015.
4)槍垣靖樹. アスリートのエネルギーバランスと身体組成. 2018.
5)大崎紀子. 脂質代謝を高める茶カテキン. 2017.
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